浅春の九州 2008/3 九州
 

感動的な夜明けを迎えた草千里。

だんだん雲でかすむ空...

太陽が見えない日の過ごし方。

温泉を愉しみ、そして冷たい風が吹く長者原湿原でAgustin Pereyra Lucenaを聞く。

夜明けに、草千里で...

この日は、6:24が日の出の時間だった...

夜明け前の空の色彩が好き。

ホテルを5:30に出て、6:00前に草千里に到着した。

草千里の西側火口縁に登って、中岳方面を見た。

山の稜線がほのかに朱に染まってきていた...

めまぐるしく変わる空の色彩と雲。

烏帽子岳の上空に竜が現れた...

朱に染まった白い竜が天空に駆け登る...

中岳火口からは噴煙。

そして山は朱に染まる...

竜にたとえたすじ雲は、空を舞台に静かに踊る。

草千里に広がる池は空の光を映し出していた...

崖によじ登って草千里を見下ろした...

Z4Mと烏帽子岳、広がる草原と池

また、再び訪れることを誓ってこの地を離れる...

4日目 2008年3月18日 草千里の夜明けを見つめて...

なんて雲だろう...

まるで空に現れたチューブのようだった。

朝日に照らされオレンジに染まる雲のチューブ。そしてその上空に白いチューブ...

オレンジのチューブを引き寄せた...

まるで、異次元の風景だ。

朝は0度近かった。確かに寒かったのだ...

その時見た風景に気分は高ぶり、寒さをすっかり忘れていた。

Z4Mに戻る...

草千里はまぶしい陽光につつまれた。空にはシーラスが広がってきた。

シーラスが空に広がると雨が近いと言う...

その通り天気予報は雨を告げていた。

大観峰でこんなにのんびり風景を見るのも初めてかもしれない。

天気のいい絶景なら過去に何度も見た。

今日の天気はイマイチだが、こういうのもなかなか雰囲気あっていいじゃないか...

阿蘇を下って、また外輪山を上る...

大観峰へやってきた。

阿蘇で一番有名な展望所だが、到着したときはまだゲートが閉まっている時間だった。

一番遠い駐車場にZ4Mをとめて、山焼きが終わったばかりの遊歩道を歩く。

正面に阿蘇五岳が見えてきた...

さて北へ向かおう。

大観峰の石碑のはるかには、九重の山々が見えていた...

この後、天気は曇りから雨に変わるのだ。

それでも楽しもう。楽しみたい。旅は続く...

曇り空のやまなみハイウェイを行く...

阿蘇を下る...

うす雲が広がる空... 大観峰

長者原の定番の場所で写真を撮った。

なんとも孤独感を味わう風景だった...

この先湯布院までは森の中を走るつまらないルートになる...

言葉が無い...

神々しい風景だった...

旅に出るからこそ、こんな風景に出会える...

草千里を離れて、阿蘇を下る...

時刻は7:30だった。

米塚の向こうには阿蘇外輪山。

雲が広がりはじめていた...

阿蘇パノラマラインを登ってくるクルマは皆無だった...

この日は月曜日。

いつもは通勤電車に乗っている...

この開放感はどうだ。

山焼きの終わった米塚周辺...

毎年、3月に阿蘇を訪れるので、みどりの米塚よりこの焼かれた米塚のほうが自分にはなじみがある。

杵島岳を仰いで...

山の向こうは雲で真っ白だった...

午後から雨が降る天気予報。

今日をどのように過ごそうか...

空にはうすい雲が広がっていた...

本来ならここに双眼鏡が置かれているのだが、夜間は取り外され

ている。台座が2つただの鉄棒のように立っているだけだった。

しばらくすると車が来て、売店の社長が双眼鏡を運んできた。

取り外さないと夜間に盗んでいく輩がいるのだそうだ...

風は無い。

誰もいない大観峰は初めてだ...

ここはいつ来ても人が多い場所だったのに...

大観峰を出て、阿蘇ミルクロードを経て県道11号やまなみハイウェイへ出る。ご覧の通り山焼が終わったばかりの真っ黒焦げの風景だった...

北へ向かって延びる道...

天気のせいだろうか?なぜかスピードは速め...

牧ノ戸峠を登っていく...

Z4Mをとめて、阿蘇を見る。

ほんのうっすら見えているだけだった。

牧ノ戸峠は標高1,333m、やまなみハイウェイの最高地点である。

気温はどんどん下がって、零度に近くなってきた...

牧ノ戸峠を越えて、長者原に下っていくと日陰の路面は凍っていた...

慎重に下っていく...

県道40号で筋湯温泉へ向かおうとして、凍結チェーン必要の看板をみてやめたのだが正解だったようだ...

向かっていたらタイヘンな目にあったかも知れない。

湯布院で温泉を愉しむ...

道の駅ゆふいんに到着。

お腹が減ったので食べるものを物色していると「究極のかれいぱん」なるものを発

見!カレーパンなのに400円!値段も究極だった...

さて肝心のお味は... 揚げたてで、さくさく食感は良いが、もっと美味しいものを食べ

たことがあるような...??

まぁ、イマイチでした。400円は高すぎます。

Webで調べたら、富山や石川、甲子園などでも売っているようで、希少価値も無い

ようです...

湯布院の街は観光客で大混雑でした...

温泉っても、どこが良いやら全く調べてなかったのですが、こういうことは観光中の女性に聞いてみるのが良いかと、声を掛けて聞いてみたところ「山のホテル 夢想園」がお薦めとのこと...

さっそく向かって見ました。

男性用の御夢想の湯。由布岳を眺めて入る露天風呂は気持ちよかった。

けれど...Webを見ると女性用の風呂はもっとスゴイ!

やっぱ湯布院の街はすべてにおいて、女性上位に出来ている...

今日は露天風呂はしごして湯布院で泊まろうかと思ったけど、男ひとりで湯布院の宿探しはかなりムリがありそうだ。

高くて扱い悪くてはタマラナイ。さて雨が降る前に宿を探さなきゃ...

長者原を歩く

飯田高原まで戻って、今日の宿をどうするか悩む...

黒川温泉まで行くか、長者原付近にするか悩んでとりあえず宿を決めた。

雨が降るまで、散策したことの無かった長者原を歩くことにした。

長者原で名物のだんご汁を食べた。山梨のほうとうのような麺が入っている。なかなか美味しかった。

長者原のタデ原湿原への入り口の橋。

ここはヌマガヤ、ミズゴケなどの湿地植物が生育するところで、木道が整備され自然研究路となっている。





九重連山を眺め、立ち枯れた湿原を歩く...

人は誰もいなかった。

風が吹き、ススキがそよぐ...

硫黄山からは噴煙が立ち上っていた。


湿原の中で、iPodを取り出した。

Agustin Pereyra Lucena を聞いた...


Agustin Pereyra のギターサウンド、九重の山々、湿原の風景...

風の冷たさが気持ちよかった。

九重星生ホテルで宿泊

一度入りたいと思っていた寒の地獄温泉へ行ってみたら、この日は休業だった...残念。まぁ、しかしこの寒い中14度の冷泉に入るのはどうだったか...

この日は長者原に泊まることに決めて、九重星生ホテルに宿泊することにした。ここ星生ホテルには山恵の湯という九重連山を望む露天風呂があるのだ。チェックインしてさっそく行ってみることにした...

なかなかすばらしいが、寒風吹いて寒かった。

星生温泉は星生山の中腹標高1400mの場所、九州一高い所に湧き出ている温泉なのだそうだ。

おぉ!ここにもあった。冷泉である。

温度17度と書いてある。寒の地獄よりは3度も暖かいじゃないか、

へへん。

さっそく入ってみた...

冷たい!17度もねぇぞ...とても入ってられません。

飛び出て、硫黄泉に飛び込みました(笑)

この桶風呂は酸性緑礬泉です。もともとこの温泉は星生山から湧き出るこのお湯だけだったそうです。ここのお湯の色は緑色、飲めば甘酸っぱいです。皮膚病・胃腸によく効き、薬湯と呼んでいるそうなので飲んでみました。このお湯を溜めてるいるのは桶風呂になっています、なぜならコンクリートなどは酸の力で溶けてしまうそうです。

ゆっくり九重の山々を眺めて入る...

ここはいい温泉でした。

温泉に入っていると、なんとTVカメラが入ってきた。続いて芸能人の高知東生と中野英雄が来ました。旅番組の撮影のようです。

雨も降ってきたので、早々に退散しました。

この日は平日だったので、独りで泊まってもエクストラチャージは無く、非常にリーズナブルな宿泊料金だった。

なので、料理は期待できないだろうなぁ...と思っていたのだが、なかなか良かったです。

隣の座敷では、旅番組の収録真っ最中でした。

高知東生と中野英雄のコメントが聞こえる中食事しました...


ここのメニューにはこの草原で育った和牛が必ずセットされているようだ。脂っこくなくて美味しかった。

おこげが美味しい釜めしで〆です。

旅番組の二人はどんな高級料理が出たんだろうねぇ?

あんま盛り上がってなかったけど。