小暑末候、北の大地を行く 2011/7 北海道
 

2011年7月16日ボクは今年も北の大地へ向かった。電力削減のため急に決まった休暇を使って。

天候はあまり良くなさそうだった。いつもどおりの行き先は風と雲に決めてもらって進む旅。

今年はどんな風景に出会えるのだろうか...

岩手山SAへ向かって走る...

1日目 2011年7月16日 北へ向かって

残業を終えて、旅の荷物をバッグに詰め込んで、首都高5号経由でC2、S1と走って東北道に入るルートを目指す。いつもどおりの旅の出発だったけど、この日はなんか違う。

東北道へ向かうクルマは深夜でも多かった。

仙台まではまるで東名を夜走っているような混雑ぶりなんだ。とにかくトラックが多い。被災地へ向かうトラックだが無料化で一気に増えたのだろう。トイレ休憩でSAへ入ろうにも入れないくらいトラックが入口を塞いでいた。

仙台付近のICはまだ夜も明けていないというのに出口渋滞していた。

仙台を過ぎて、東北道が交通量が多いことはありえないのだが、やはり交通量は多かった。

そして4台で十和田湖西岸から北岸を駆け抜けます 。

たぶん樹海を愉しんで走る道路としてここ以上の場所は日本にはないね。

萱の茶屋でそばの食事をして、気持ちよく高原を駆け抜けます。

船旅の風景にはいつも期待しますが、今年もあまりいい天気ではなく途中で雨が降り出しそうです。

さて、14:20出航の時間。係留ロープが外され出航だ。けっこうあっさり外すね。

出航から1時間。下北半島が見えてきた。

空全体にあつい雲が広がっている。

まもなく雨が降り出すだろう...

平館海峡を往く船。船の右手には下北半島が見えている。

デッキでこれから北の大地を独りで旅するという女性と出会った。

初めての一人旅で二週間掛けて北海道を巡るのだという。ボクは下北半島の仏ヶ浦を指さして、ボクのiPhoneに入っていた写真を見せながら「機会があったらゼヒ行ってみるとイイですよ」と言った。

北海道の旅の話はしなかった。彼女の旅のノートに余計なものを予め書いてはいけないと思ったのだ。

発荷峠で4名集合して、湖岸へ降りていった。

ボクのお気に入りの観光船の桟橋にロードスターをとめて写真を撮った。

まずは、ナベエさんのロードスター

樹海の道を堪能して、ここで皆さんとお別れです。

天気はちょっと残念でしたが、代わりに道路は空いているのでいいペースで走れて楽しかったなぁ。

なにより、北東北のツーリング仲間ができて嬉しかったです。

埠頭を離れていくフェリーから、新しいフェリーターミナルの建屋が見えた。

自動スマートチェックインしたので、立ち寄ることはなかった。

ホテルにチェックインした後、いつも行く鮨金へ行った。相変わらず美味しかった。

鮨を食べながら板さんから函館の津波被害を聞いた。駅前はほとんど浸水してクルマが700台ほど被害にあったそうだ。朝市や周辺のホテルも被害を受けたという。函館に津波が行ったのはニュースで聞いていたがそれほどの被害だとは思ってもいなかった。すこし重い気持ちになる。

もう40時間以上寝ていない。何も考えずそのまま気を失うようにこの日は眠った。

北海道への旅の出発は、いつも十和田に寄って青森のフェリーターミナルへ向かう。この日は岩手山SAで、わがままポチさん、ごんじぃさんの出迎えを受ける。十和田湖でナベエさんとも合流して樹海の道を愉しむのだ。

満車の岩手山SAを出て、小坂ICへ向かう。

コンビニで小休止してから、樹海ラインを駆け上がる。少し濡れた路面だったがマイナスイオンを浴びて気持ちよく駆け抜ける...

たどり着いた紫明亭展望所から見た十和田湖はやはり曇っていた。

次がわがままポチさんのロードスター

前後から見ると車種がよくわからんですが、真横から見るとNAロードスターのラインが見えてきます。

そして、ごんじぃさんのロードスター

クルマから降りる瞬間に撮ったものです。

ポチさん駆るボクのZ4M。自分のクルマながら萱の茶屋を駆ける音にシビレます。

船は14:20青森フェリーターミナル発のびるごです。

30分前には船に乗り込んで出航を待ちます。旧ターミナルビルが取り壊されていました。

津軽半島の山々にもグレーの雲がかかっている。

降っては止んでを繰り返す雨。海上保安庁の船とすれ違う。

17:40函館港に入った。

大間を越えたあたりから雨は本降りになっていた。

今年もまたやって来た。長い下船待ちの時間、雨の中いつものガソリンスタンドで給油して今日のホテルへ向かった。